何度も支配され、辛い過去を目撃してきたシリアの世界遺産「古都ダマスクス」

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日は「古都ダマスクス」をご紹介します。






古都ダマスクスってこんなところ

古都ダマスクスってこんなところ

古都ダマスクスの住所・アクセスや営業時間など

名称 古都ダマスクス
住所 Ancient City of Damascus
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E9%83%BD%E5%B8%82%E3%83%80%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%B9
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

古都ダマスクスのスポットページ

4000年の歴史を語るイスラム初の王朝ウマイヤ朝誕生

4000年の歴史を語るイスラム初の王朝ウマイヤ朝誕生
ダマスカスは、紀元前3000年ごろに作られた中東最古の都市の一つで、交通・交易の要塞エラム王国の首都として栄えました。

紀元前4世紀にはアレキサンダー王が東征した後に、古代ギリシャ、ローマ帝国の支配下に置かれています。
シリア総督のムアーウィア(在位661-680年)によってイスラム初の王朝「ウマイヤ朝」が誕生しました。
ウマイヤ朝はイランからイベリア半島までを領地とする、巨大国家へと成長しました。

635年にアラブの支配下に下ったダマスカスはその巨大国家の首都(661-750年)となったのです。
ムアーウィアはダマスカスに緑の宮殿を造り政務の中心地とし発展させました。
ウマイヤ朝は世襲制で、ムアーウィア1世からマルワーン2世までの14人がカリフ(王)を務めています。

ダマスカスの国内乱世の時代

ダマスカスの国内乱世の時代
ムアーウィヤが亡くなり、息子のヤズィード1世(在位680-683年)がカリフ(王)となりました。
アリーを信奉するシーア派からウマイヤ家を支持するスンニ派への反乱とアブドゥッラー・イブン・アッズバイルからウマイヤ家に対し、2回に分けて反乱がおこります。

シーア派の動きを事前に察知したウマイヤ朝が勝利しました。
(シーア派とスンニ派は仲が良くありません。)反乱軍シーア派のフサインの兵士は72人ほどに対してウマイヤ朝は3000人。
勝てる訳ないですね。
この後ヤズィードはフサインの子や妻、支持者を投獄や奴隷化し、アリー家を一時的に抑えることに成功しましたが、世襲はこのやり方に反発し、次の内乱へと発展していきます。







ウマイヤ朝の再統一

ウマイヤ朝の再統一
683年にヤズィード1世が死亡し、その10日後には息子も死亡しました。
メッカのイブン・アッズバイル、シーア派がムハンマドをカリフにおす動きがあり、3者の鼎立となりました。
イブン・アッズバイルとウマイヤ家の争いとなりました。

短命政権が続いたウマイヤ家は、685年に5代目のカリフ、アブドゥルマリクが誕生しました。
692年にアブドゥルマリクはハジャージュ・ブン・ユースフを討伐軍の司令官に置き、1万2千の軍隊を使いメッカを包囲し7か月後にはアッズバイル一族は滅ぼされました。
これによりウマイヤ朝の再統一がなされました。

イスラム教最古の聖地、ダマスカス

イスラム教最古の聖地、ダマスカス
ウマイヤ朝はイスラム初の王朝として約1世紀もの間勢力を奮い、多くの知識人や詩人、商人たちが集まり世界でもレベルの高い文化を作り上げました。
アル・ワリード1世(在位705~715年)が創建した、ウマイヤ朝文化の象徴であるウマイヤ・モスク。
イスラムで最古のものでその華麗で壮大なイスラム建築を代表するモスクです。

キリスト教徒に比肩する聖地を目的としてこのモスクを造りました。
政治的意図もあり、首都があったダマスカスから聖地エルサレムの地位を脅かすことにより、権威を強固なものにする意図があったと思われます。
しかし、ウマイヤ朝は異教徒への増税を課したため、異教徒はイスラム教へ改宗しました。
それが国庫を圧迫し衰退へと向かってしまいます。

激動の歴史を物語るダマスカス

激動の歴史を物語るダマスカス
その後1200年にはモンゴルのフラグ汗の軍による支配を受け、1400年には残虐なタタール人による2000人ものイスラム教徒の虐殺、第1次世界大戦まではオスマン・トルコ帝国統治下におかれました。
katsuya

Writer:

wondertrip編集長。短い日程で多くの観光地を巡るエクストリームな旅行を得意とする。またお土産調査が趣味で、旅行に行くたびに編集部はお土産まみれになる。一番得意なエリアは京都。

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