香辛料で出来た世界遺産!ポルトガル「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日は「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」をご紹介します。


リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔ってこんなところ

リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔ってこんなところ

ポルトガル帝国の繁栄の象徴

ポルトガル帝国の繁栄の象徴
ジェロニモス修道院とベレンの塔は、ポルトガルの首都リスボンを流れるテージョ川の河口近くのベレン地区にあります。
大航海時代のポルトガル海上帝国の繁栄を今に伝えるモニュメントとなっています。
どちらの建築物も船のロープや貝などの海をモチーフとしたマヌエル様式で彩られています。
海上貿易で手にした巨万の富を惜しげもなく装飾にちりばめています。
特に、修道院の名前のもととなった聖ヒエロニムスの生涯が描かれているジェロニモス修道院の南門は、マヌエル様式の最高傑作といわれています。
ベレンの塔には角の見張り塔などにムデハル様式といわれるイスラムの影響を受けた装飾も施されており、ポルトガルの歴史の複雑さを感じさせます。

香辛料でできた修道院

香辛料でできた修道院
ジェロニモス修道院の建設は、ポルトガル繁栄の基礎を築いたエンリケ航海王子とアフリカ南端の喜望峰を回るインド航路を開拓したヴァスコ・ダ・ガマの栄誉を称えるため、また、新たな航海者の安全祈願のため時の国王マヌエル1世が1502年に命じました。
当初の建築資金はガマが香辛料貿易でもたらした金で賄われており、その後も貿易の利益が建築資金にあてがわれています。

担当した建築家は初代がディエゴ・ボイタック、続いてジョアン・デ・カスティーリョが指揮を執りました。
どちらもマヌエル様式の装飾の名工で、バターリャ修道院の装飾も手掛けています。
1551年にいちおうの完成を見ますが、マヌエル1世の死去に伴い工事がたびたび中断し、その後も政治的な理由から完成が遅れ最終的には19世紀まで工事が続いています。

王家の霊廟としてリスボンを見守る

王家の霊廟としてリスボンを見守る
マヌエル1世が亡くなった後、修道院付属の聖マリア礼拝堂に葬られたことから、それまでのバターリャ修道院に代わり王家の霊廟として使われることとなりました。
マヌエル1世以後の歴代王たちが眠っています。
また、礼拝堂入り口付近には先述のヴァスコ・ダ・ガマと、叙事詩「ウズ・ルジアダス」でポルトガルの栄華を格調高く詠った国民的詩人のルイス・デ・カモンイシュの棺が安置されています。
1755年に起きたリスボン大震災ではリスボンの街の85%が地震とその後の津波で壊滅したといわれていますが、ジェロニモス修道院とベレンの塔だけは重大な被害を受けることがありませんでした。
沿岸地区で震災当時から唯一残っている建築物でもあり、リスボンの過去と現在をつなぐシンボルでもあるのですね。
katsuya

Writer:

wondertrip編集長。短い日程で多くの観光地を巡るエクストリームな旅行を得意とする。またお土産調査が趣味で、旅行に行くたびに編集部はお土産まみれになる。一番得意なエリアは京都。

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